14歳

買ったその日のうちに一気に読んだ。
どこかおかしいけど、どこもおかしくない。何かが違うけど、何も違ってない。
14歳の千原少年は、これからの未来のために自分探しをする。それがひきこもりだった。
「壁に穴をあける」
「パジャマの上に青い制服」
「大きな橋を渡る」
とても、何度か、胸が締め付けられそうになった。
でも、夢が見つかったときの拓けた感、いままでの重たかった空気が一気に消えた。千原兄のにかーっと笑った顔が浮かぶ。

14歳 (MouRa)

14歳 (MouRa)