鉄が足りない

選んでから、お昼を食べに1Fのレストラン街にたどりつくと
少し前からぼんやり痛かったお腹が激しく痛くなって
立ってることが苦痛になり、目の前が真っ白になりかけて、貧血。
空いた席にふらふらと座り、母にもたれかかる。
母は一生懸命話しかけるけど
その声すら反応することができなくて、
お腹が痛いのと気持ち悪いのと血の気がひいて、顔に冷たい汗。
一目なんて気にする余裕もなく、目をあけることも無理で、
だらんとなった。
レストラン街の待ち椅子にずっと座ってるわけにもいかず、
母に肩を組んでもらって、
なんとか2Fの休憩場所の長椅子までたどり着いて横になっていると
近くにいた人がインフォメーションのお姉さんに知らせてくれて
警備員とお姉さんが車いすで医務室に運んでくれた。
車いすに乗ってて気づいたことは
風をきるので寒かったことと、
結構歩いてる人って車いすに気づかないようで、
横から前を横切ったり、前から歩いてきてギリギリでよけたりと、なかなか進めなかったこと。
少しだけ垣間見た、車いすに乗った気持ち。
通りやすい道を作ることが当たり前なのに。
気をつけよう。私も。
医務室に横になっているとだいぶ楽になって、
お腹の下の痛みもなくなった。
あれだけ苦しんでた時に話しかけてきた母は、ベッドに横になったらずっと黙ってた。
お腹も貧血の具合もよくなり、帰れることを告げるとほっとしたようだ。
お昼御飯、食べられなくてごめんね。
お姉さん、警備員さん、知らせてくれた人、ありがとうございました。
(ここで言っても届かないと思いますが…)