true April

イギリスでは、今日はエイプリルフールの逆の日、
トゥルーエイプリルという、
真実しか話しちゃいけない日なんだそうです。
ネット上では本当か嘘かとささやかれてますが
ちょっと便乗してみようと思います。
 
去年の夏に赤ちゃんがお腹にいることが分かりました。
結婚して一年、
不妊治療に行こうと思ってた矢先の出来事でした。
まだ平らなお腹の中に小さな命が宿っているのかと思うと
愛しくて、とても嬉しかったです。
でも妊娠が分かってから、ずっとお腹が痛かったのでした。
 
7週の検診の日、夏の終わり。
その日はとても晴れていて
午前中病院、午後から会社に行くことになってました。
今日はどんなに大きくなっているんだろう?
胸を踊らせながら診察室に呼ばれて、エコーを見ると
先週までチカチカ光ってた心臓が
見えなくなってしまってました。
先生も、手術するかどうか家族に相談して…とか言ってますが、
話が通り抜けてしまいます。
泣くこともできず、
どんちゃんに結果だけメールをして、病院を後にして
気がついたら会社にいました。
仕事を淡々と終わらせ、
実家に寄って母に報告したときにたくさんの涙が出てきました。
結局、赤ちゃんはお腹から出てくることはなく、
2週間後の9週に手術をしました。
赤ちゃんが消えてしまっても、ずっとあったつわりも
手術の翌日から消えてしまいました。
染色体の検査の結果、異常がないと聞きました。
妊娠に気付かなかった時に盆踊りで踊ったり
仕事や引っ越しで無理をしてしまったのかもしれない。
とても自分を責めました。
 
仕事を辞めると決めたのはそんなことがあったからです。
マタニティマークを付けてる人を見たり
隣の家の赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたり
近所の奥さん達が小さな子供を連れて歩いてると
羨ましく、そしてひどく落ち込んだものでした。
私にもお腹にいたのになんで消えてしまったんだろうと…
心が空っぽでした。
 
仕事を無事に引き継ぎ、お正月に突入。
ごろごろしてた寝正月もとうに終わった頃、
お腹に赤ちゃんがいることが分かりました。
初期の頃、病院でインフルエンザにかかってしまって
どうしてマスクしないで検診に行ったのかと、とても悔やみました。
子宮には届かないお薬をもらい、治すことができました。
冬の間はまさに冬眠状態。
どんちゃんに悪いと思いながらもずっと寝てました。
長かったつわりも終わり、あと4日で、5ヶ月となります。
本当はブログに書こうか迷いました。
また悪夢を繰り返すのでは?と思ったら、ずっと書けませんでした。
でも前の子も今お腹にいる子も存在を否定したくない。
前の子がいたから、今の子もいるんです。
今ある命を信じたいと思います。
出産予定日は、去年の手術した日と一緒。
先生から聞いたとき、びっくりしました。
二人分、大事にしたいです。

母が作ってくれたお人形。
まだまだ先は長いけど、無事に産まれてきてほしいです。