GOING UNDER GROUND・長岡大学悠久祭

長岡に着くと、新潟市よりも冷え切って空は曇り空。
長岡に入ったあたり、途中ポツポツ降っていた。野外?室内?大丈夫だろうか。今日は長岡大学の学園祭に潜入。大学生に入り混じってゴイアンライブに望む。
12時半に並んで1時開場。2時開演。雨は降らずに、遠くの空は雲の間から光が地に届いている。時間が経つにつれ、ぐんぐんと灰がかった雲を青い空が押しのけて圧勝。天が味方で頼もしい。
FM新潟の中村さんがビューティー・ボイスで司会。ゴイアンが出てきたときの拍手の練習をした後、しばらく待っていると大学の建物からゴイアンが関係者に付き添われてやってきた。目に飛び込んだのは松本さん。迷彩ジャケを着ていた。
そしてゴイアン、ステージに登場。松本さん(Vo&Gt)迷彩ジャケを未だ着たまま。顎までチャック上げて完全防備。中澤さん(Gt&Vo)、赤いTシャツ。石原さん(Ba)はJOY GOINGと書かれたTシャツ、伊藤さん(Key&Per)白のブラウス、河野さん(Dr&Cho)は黄色いTシャツ。つまり松本さん以外薄手なのだ。
「初めての人もライブ来てくれてる人も、こんにちは、ゴーイングアンダーグラウンドです。」
ゴイアン、かっこいい。わずか4mの距離で観れたこと、聴けたことの嬉しさ、そして昨日よりも今、確実にGOING UNDER GROUNDの存在が私の中で大きくなっている。今日1時間20分かけて行った甲斐があった。
「ハートの奥に降る雨 抱いて僕らは旅に出る 闇を照らしたいんだ」
スタンドバイミーで空気が変わったように思う。今年の夏、テレビから流れてきた青春メロディー。空に響き、みんなの心にも届いたはずだ。
他にあまり覚えていないけれど多分「グラフティー」から始まって「センチメントエキスプレス」「ショートバケイション」「サイドカー」「アゲハ」「同じ月を見てた」「東京」「サンキュー」「ムサシノ天使の詩」「きらり」などを歌ったと思う。ライブ後にアルバムを借りてきて聴いた曲を挙げていったので間違えていたらご勘弁。
中澤さんの高音ボーカルと松本さんの青春ボーカルがハーモニー。「サイドカー」はとても優しい曲だから心が穏やかになるのが自分でも分かる。
「センチメントエキスプレス」の伊藤さんに惚れ惚れ。パーカッションの人って大好きだ。音楽を体で表現していてすっごく楽しそう。
ジャケットは結局脱ぎたくなる松本さん。顔には汗。「この中で一番皮下脂肪があるやつがこの格好してるのを客観的に考えたらおかしいと思って。」ギターをいったん持ったが、脱ぐためにギターをおろす。「脱いだよ」中澤さん「セクシーだね」この返し(笑)
「今日迷っていることがひとつあって。これ終わったらまっすぐ東京に戻るか、ばあちゃん家に泊まるか」客「泊まっていけばー」「泊まっていこうかー、でも浦佐って何にもないんだよ、この中で浦佐から来たって人いる?」客が一人手をあげる。「浦佐?何にもないよね、本屋しかないよね、遠くからありがとうございます」
「今日は俺たちの親戚がちらほら来てますね」「お盆の頃になると新潟の寺泊あたりに親戚で集まる」ということで埼玉出身の彼らに新潟つながりがあることを知る。
ライブは5人全員が心から楽しんでいるのを感じる。自分のパートじゃない所もマイクから離れて笑顔で歌っている。そういえば去年のFESで見た時もそれがいいなぁって思ったっけ。
トークもたくさんあって松本さん鼻水すすって「あ、鼻水でおもいだしたけど、俺普段こういうの話さないんだけど、話していい?」とメンバーに断り「デビューして間もない頃に対談をしたんですよ、しかも音楽やってる人じゃなくてあれ、何て言う人だっけ、佐藤さん?そう、サトエリキューティーハニーだった、同い年でね」客「ええー!」「ええー!って…俺未だ26だからね、それで佐藤さんと対談しようかって時に鼻くそ出てますよって言われて、それが結構トラウマになってるんです。」中澤さん「でも言われないで胸のうちに思われてる方が嫌じゃない」松本さん「俺はそういうの言えないんだよねー(手を相手の顔に伸ばし払うふりをしながら)おっと〜すみません、ってする。」中澤さん「不自然だよ」
1時間のライブだったけど、とても内容が濃かったと思う。「また呼んでください、僕らいつでも来ますから。」と言っていた。
アンコールで出てきた時「まだ歌わせてもらえるんですか」と言って出てきた。
そこで歌い始めたのが森山直太郎のさくらをワンフレーズ。アンコールも終わって(曲は分からなかったけどもりあがった)、松本さんが「今日は本当にありがとう、早起きして来た甲斐がありました。」と行ってステージを後にした。それはここにいる人たちも同じ気持ちだと思う。
少し肌寒かったけど、ゴイアンのライブと学生が作ってくれた100円の野菜鍋で心が温まった。