紅白饅頭

春ですね。

ピカピカの一年生の入学式に配られた紅白饅頭
先生は帰り際にこう言いました。
「頭のよくなるお饅頭です。家に帰って食べてくださいね」と。
家に帰ると、私は一目散に饅頭の箱を開けました。
肉まんくらいの大きさだったでしょうか。
それは大きな、ピンクと白の饅頭が仲良く2つ並んでいました。
母が車を車庫入れしてる間に、
私はピンクの饅頭を丸々ひとつ、食べてしまいました。
ひとつしか残ってない箱を見て、母はびっくりしてましたが、
「頭のよくなるお饅頭って言われたもん」と言い訳すると、
呆れながらも笑ってくれました。
白い饅頭は包丁で切り分けられ、家族で食べました。
この時期、和菓子屋さんの店頭に並ぶ紅白饅頭を見るたび
そんなこともあったなぁと思い出します。